令和6年第2回城里町議会定例会が、6月11日に開かれた。議会では、様々な議案が審議され、多数が可決された。
特に注目されたのは、「城里町国民健康保険税条例の一部を改正する条例」や「城里町税条例の一部を改正する条例」など、税制に関わる改正案の承認である。これらの条例は、町の税収に影響を与え、住民の生活にも直接的な影響を及ぼす可能性がある。
また、「城里町包括的支援事業の実施に関する基準を定める条例の一部を改正する条例」も審議された。藤咲芙美子議員は、高齢者の増加による支援員の不足とサービス低下の懸念を指摘し、具体的な対策を求めた。この点について長寿応援課長の稲川弘美氏は、高齢者の人数に応じた人員配置を行う考えを示した。
さらに城里町共同放牧場の設置及び管理に関する条例の改正案も話題に上がった。藤咲議員は、共同牧場跡地利用に関し、地域住民の参与を促し、新たな運営方法の検討が必要であると訴えた。農業政策課長の興野隆喜氏は、公募開始の状況を報告し、利用者がいなければ再検討する考えを示した。
また、令和6年度一般会計補正予算についても議論され、特にハイキングコース整備事業に対して、財源として森林環境譲与税を活用するかが焦点となった。加藤木直議員は、その活用方法について柔軟な対応を求めた。町長の上遠野修氏は、県の協力を得ながら整備を進める見込みを示し、来年度に向けた具体的なスケジュールを説明した。
最後に、議会改革特別委員会の設置に関する決議が可決された。片岡藏之議員は、議員の処遇や報酬に関する調査が求められると強調した。
全体として、多様な議題が慎重に審議され、住民福祉の向上を図る姿勢が見られた。今後の施策実施に向け、町民の期待が寄せられている。