令和5年10月11日、城里町で臨時議会が開かれた。議題は2件の議案で構成され、議事はスムーズに進行した。
今回の臨時議会では、まず「工事変更請負契約の締結」についての議案が審議された。町長の上遠野修氏は、令和5年度おひさま学童クラブの新築工事に関し、排水計画の変更および支障物件の撤去を理由に契約の変更を要請した。
具体的には、施工業者からより良い排水計画を提案され、現行設計の不備による詰まりや将来的な地盤変化への懸念から、設計変更が必要となった。上遠野町長は「長期的に見て最適な設計変更を行うための提案であり、無駄な工事ではない」と述べた。この変更により、必要な解体工事が発生し、経費が増加する見込みであることも補足した。
一方で、工事請負契約の変更に関しては、議員からの質疑も多くあり、特に藤咲芙美子議員からは、なぜ当初設計で問題に気づけなかったのかとの質問が投げかけられた。これに対し、町長は施工者が実地で問題を発見し、改善提案を行ったことが発端であったと説明した。
続いて、介護保険特別会計の補正予算に関する議案も議論された。長寿応援課長の稲川弘美氏は、交付金の誤算について把握した原因を説明し、今後の事務処理の改善に努める意向を表明した。議員からは「これまでの転計や反映に関する不手際が続いており、改善が求められる」との意見もあった。
最終的に、審議を経て両案は原案通り可決された。議会の実施に対して町長は、町民の税金を用いる事業であることへの責任を再確認し、今後は慎重を期す姿勢を見せた。議論を通じて、業務の透明性や効率性を高める重要性も強調された。