令和6年第1回城里町議会定例会が開催され、様々な議案が審議された。今定例会では、特に消防団員の定員改正が注目を集めた。定員590名から440名への削減が提案され、計450名の団員数の見直しが議論された。これに対して、総務課長の増井栄一氏は「地域の実態に基づいて定員を見直した」と強調する一方、加藤木直議員は「町民の安心安全が損なわれるのではないか」と懸念を示した。
議案第7号として提出されたこの修正案に対し、加藤議員は消防団員の減少と団員確保の課題は町民の安全に大きな影響を与えるとして、「最小限どれぐらいの団員が必要か」と問いかけた。また、実際に団員数は地域の消防活動に対して影響を与える問題であり、再度の検討が必要だと述べた。
議事はその後進行し、様々な予算案が可決された。令和5年度城里町一般会計補正予算第7号が否決され、歳入歳出ともに4億6,674万円の減額が報告された。藤咲芙美子議員は「減額の理由は未だに納得できない」と語り、必要な施策が計上されていないことに無念さを吐露した。特に、民生費や教育費における減額が町内に与える影響を危惧している。
議会はまた、城里町早期支援策として、保育料無償化や、在宅育児支援を含む施策を進める方針を確認した。町長は「若い世代の移住増加を目指す」と訴え、子育て支援の重要性を強調した。特に、地域の子育て世代を意識した施策の持続が町全体の活力に繋がるとしている。
議案に対する討論は活発化し、賛成と反対の意見が寄せられた。藤咲議員は「十分な支援ができているのか、議論が必要」とし、介護保険特別会計の負担増が町民に及ぶ影響を懸念した。議論の末、各議案は全て可決されたが、その背後には今後の町の方向性や施策に対する厳しい視線が注がれているといえる。