令和5年9月12日に開催された城里町議会定例会では、一般質問が行われ、様々な課題が取り上げられることとなった。
この日は、奨学金制度の周知とその活用促進について、藤咲芙美子町議員による質疑が行われた。彼女は、若い人たちの進学率が高まっている一方で、奨学金の利用が増加している現状を指摘し、「城里町に奨学基金が存在するため、これを広く知らしめ、活用してもらうことが重要だ」と訴えた。具体的には、隣接する高校生やその親に向けた広報活動の徹底を求めた。
教育長の添田智氏は、その重要性を認め、現在は広報紙やホームページを通じて情報発信していることを説明した。特に、中学生の保護者へのアプローチを強化し、情報提供を充実させる方針を示した。
次に、城里町の水道事業についても質問が行われた。藤咲議員は、老朽化が進む石塚浄水場の補修とその存続について懸念を示し、「水は命に直結するため、安心・安全な水の供給が不可欠だ」と強調した。その後、町長の上遠野修氏は、資料に基づいた整備方針を示し、水道事業の広域化についても賛意を表した。
また、桜井和子町議員が、町内の小・中学校の体育館へのエアコン設置の必要性に言及し、猛暑日が続く中での学び環境の改善を求めた。教育長は、「設置には十分な議論が必要である」としつつも、優先順位を設定して検討していく考えを示した。
さらに、他の議員からは自転車のヘルメット着用の促進やサニタリーボックスの設置についても意見があがり、特に高齢者への関心が高まる中での社会的サポートの重要性が浮き彫りとなった。
このように、城里町の議会では町民の安心・安全を守るため、さまざまな議題が真剣に検討され、町政に関する重要な課題が多くの議員によって取り上げられたことが印象的だった。町は、これらの提案を受けて、今後も住民の要望を反映させた政策をどのように展開していくかに注目が集まるであろう。