令和3年3月19日の城里町議会において、議員たちは多岐にわたる議題について活発に意見交換を行った。
その中でも、新型コロナウイルス感染症対策、特にPCR検査の重要性が強調された。藤咲芙美子議員は例として、介護・福祉施設の職員への定期的な検査を提案した。彼女は「無症状の感染者が感染を拡げる可能性がある」と述べ、定期的なPCR検査の実施を町に求めたが、健康保険課長の飯村正則氏は「無症状の人への検査は難しい」と慎重な姿勢を見せた。
また、職員給与に関する決議についての議論も行われた。加藤木直議員は「町長からの具体的なアクションが求められる」とし、「管理職手当の不公平を是正する必要がある」と主張した。これに対し、町長は「適正に反映している」と強調し、管理職手当の基準について説明したが、議員たちは「適切かどうか疑問」であるとの意見を持った。
さらに、企業誘致の状況も議題に上がった。議員たちは町の財政状況が厳しい中、企業誘致を進めなければならないとの認識を示し、町長は「現在の経済状況を受けて、今後の医療機関誘致活動は慎重に進める」と述べ出した。議会では、交付税が減少する懸念がある中で、より多くの自主財源が必要であるとの指摘も出た。
環境センターの新設に関する進捗も報告された。町民課長の雨宮忠芳氏は、解体工事の入札が行われ、進捗がスムーズであることを示したが、コストを抑えるためには詳細なプランが必要と強調した。議員たちは、今後の基金の使い道に関しても真剣に議論しなければならないと、一致して意見を持っている。
この日は、町財政の健全性が維持されているとの報告も出たが、今後の財政見通しや課題解決に向けての具体的な施策が求められる結果となった。議員たちは、実効性のあるプランを確保するために、さらなる努力を求めている。