令和4年10月18日に開かれた城里町議会の定例会では多岐にわたる議題が扱われた。町長の上遠野修氏が3選を果たし、新たな4年間に向けた意欲を示したことが強調される一方、議員からは地域の課題に対する具体的な提案が相次いでいる。
特に注目されたのが、高齢者に対する緊急ブレーキシステムの補助についてだ。11番関誠一郎氏は、この制度の必要性を訴えた。過去の事故を例に挙げ、「高齢者にとって交通手段は生活と直結している」とし、補助制度の導入を強く求めた。町民課の加藤孝行氏は、県内の他市町の実例を挙げ、「来年度の予算化に向けて努力する」と応じた。町長もこの提案に賛同し、実現に向けた姿勢を示した。
また、道の駅の移転計画に関する議論も行われた。関氏は、移転先の土地買収の進捗状況とそれに伴う利害関係に不安を示しながらも、地域の発展を促すために必要な事業だと強調した。上遠野町長は、土地買収に関する手続きの理由を説明し、慎重に進めていく意向を示した。
水道事業についても意見が交わされた。水道部門は人口減少や施設の老朽化に伴う維持費の増大が課題となっており、上遠野町長は、「茨城県水道ビジョンを受け、組織の統合を進めて経営を効率化していかなくてはならない」と述べ、県内の水道環境を改善するための方針を共有した。