令和3年第2回城里町議会定例会が6月15日に開催された。
今回の定例会では、複数の重要案件が協議され、特に専決処分に関する二つの条例改正が焦点となった。上遠野修町長は、城里町税条例をはじめとした条例の一部改正を求める意見を示した。議案第2号、専決処分第2号に関しては、出席議員からの質疑はなく、賛成者が多数を占め承認された。
次に審議されたのは、城里町職員定数条例の改正についての専決処分第3号である。加藤木直議員は、診療所の職員がコロナ禍で増員されている状況について、明確な理由を求めた。総務課長の山口成治氏は、職員数の推移についての詳細な説明を行い、当初は定数内であったものが、異動によって超過状態に陥った経過を示した。議論の末、改正案は原案の通り可決された。
特に関心を集めたのは、上遠野町長に対する不信任決議案であった。河原井大介議員は、町長が極秘に新型コロナワクチン接種を行っていた事実や、その後の説明責任を果たさなかった点を指摘した。討論の結果、出席議員の4分の3に達しなかったため、不信任案は否決された。これに対し、町長は議会の信任を受けたことに感謝しつつ、今後の施策に活かす考えを示した。
さらに、陳情第1号「安全・安心の医療・介護の実現」および陳情第2号「核兵器禁止条約の参加・調印・批准を求める意見書」が全会一致で採択されたことも注目された。特に医療・介護に関する陳情は、国民の健康を守るための重要な政策提言と位置づけられている。
議会運営に関する各常任委員会からの報告も行われた。今後の議会活動において、議員各位には市民福祉向上を図るため、引き続きの協力が求められている。