令和2年5月15日、城里町にて臨時議会が開催された。議題には、税条例改正と一般会計補正予算が含まれている。この臨時会では具体的な税制改革や財政内容の見直しが議論され、特に、新型コロナウイルス影響を受けた地域経済の支援策が注目を集めた。
町長の上遠野 修氏は、臨時会の開会挨拶の中で、議員への感謝の意を示し、会議での議論が重要であることを強調した。特に、承認第12号の専決処分については、納税者の負担軽減に向けた条例改正がなされることを述べた。これに伴う新型コロナウイルス対策の特例措置についても触れ、有効な施策であると評価した。
また、第34号の令和2年度一般会計補正予算については、歳入・歳出の追加が行われ、合計146億1,346万1,000円になると説明した。町長は、国庫支出金や繰入金を歳入として追加する一方で、衛生費や農業支援に係る費用を歳出に計上したことを述べた。この補正予算により、町内の衛生環境や農業の活性化が期待される。
議中、藤咲 芙美子議員からは、補正予算に関する詳しい審議の必要性が訴えられた。彼女は、特に衛生費に関連したマスクの購入や、健康保険に関する対応について質問を重ね、必要な供給体制の構築を提案した。さらに、農産物の加工についても意見し、住民にとってわかりやすい説明が求められた。
そして、この日の質疑応答の中で、給付金の対象や申請手続きについて具体的な内容が議論され、審査基準を簡素化する方向性が示された。町長は、給付金が必要な事業者を広く支援するために制度を設計する意向を示し、適切な手続きを経て配分を行うと約束した。
この臨時会は、必要な議案が全て承認され、閉会となった。上遠野町長は、今後も議員の意見を参考に、町政を進めていく考えを示した。特に、コロナ禍での支援策が重要であり、柔軟な対応が求められる状況を強調し、町民へのヒアリングを通じた施策実施が必要である旨を再確認した。