令和2年第3回城里町議会定例会が、城里町役場で9月8日に開会した。
この会議は、条例改正や予算認定など、重要な議案が21件提出されている。議長の関 誠一郎氏は、議案書の間違いが多発している状況に警鐘を鳴らし、議議会運営に真摯に取り組むよう執行部に求めた。議長は、今後の進行には携帯電話の使用禁止、マスク着用のコロナ対策の徹底などを呼びかけた。
町長の上遠野 修氏は、提出議案に関して説明を行った。議案第53号の報酬及び費用弁償に関する条例改正は、監査委員の役割の重要性の高まりを受けたものである。続いて、議案第54号から第56号に関する改正内容も詳細に説明された。特に、家庭的保育事業に関する基準の見直しや、放課後児童育成事業における法律名称の訂正が特徴的であった。
議案第57号では、アイジー工業株式会社からの寄付を受けたことを受けて、教育振興を目的とする基金の設立について話があった。この基金の設立により、町の未来を担う児童・生徒の教育振興が期待される。
続いて、令和2年度一般会計補正予算(第7号)提案の議案第59号が取り上げられた。歳入歳出それぞれに41,681万円を追加する内容である。歳入の拡充には特例交付金や国庫支出金が含まれ、歳出では各種費目の追加が計上されている。だが、歳出における減額も見受けられた。予算の透明性を確保しつつ、適切な運営が求められる。
また、後期高齢者医療特別会計や介護保険特別会計の補正予算など、各会計に対する審査が行われる。特に、公共下水道事業特別会計と農業集落排水事業特別会計においては、補正予算の実態が詳細に論議されることが指摘された。さらに、流水料金の滞納額減少についても報告され、健全な財政運営が強調された。
次に、請願第1号について、義務教育費国庫負担制度の問題への意見書採択を求める内容が議論され、教育産業常任委員会への付託が決定された。また、交通信号機設置に関する請願第2号も同様に審議され、地域の交通安全への配慮が示された。
これは、公私ともに多忙な中での議会運営であるが、9月15日に予定されている一般質問に向けて、各議員は準備を進める必要がある。議会の重要性が再確認された。