令和5年6月8日、城里町議会の定例会が開かれ、様々な議題が議論された。
主な焦点は、骨粗鬆症の検査導入に関するものであった。5番桜井和子議員は、骨粗鬆症が高齢者にとって重大な健康リスクであることを指摘し、予防の重要性を強調した。また週8万人以上が罹患する背景から、町での検査導入が必要だとの意見を述べた。これに対し、町長の上遠野修氏は「早期発見の重要性を認識しており、検査導入に向けて検討する」と回答した。
次に入学準備の支援について、桜井議員は、少子化の進行とともに子育て世代の経済的負担を軽減するため、入学祝い金の支給を提案した。具体的には、水戸市での実績に倣い、小中学校入学者に3万円の支給を検討していることが裏付けられた。町長は「前向きに検討していきたい」と語り、地域における支援の姿勢を示した。
緊急通報システムの機能拡充も登場した。桜井議員は、65歳以上の独り暮らしの高齢者に対する見守り機能の導入を提案した。この提案に対して、長寿応援課長の稲川弘美氏は「安全安心な生活を送るための手段として、今後検討する」との見解を示した。
また、消防団員の減少問題についても言及された。昨年度、特に桂地区での退団者の増加が見られ、総務課長は「団員数は確保されているが、退団者が多い地区もあり、協力体制の見直しが必要」と述べ、今後の対応策を模索する意向を示した。
最後に、ホロルの湯でのグラウンドゴルフ利用者のためにトイレ設置の計画も話題となり、コストと必要性のバランスを考えるための再検討方針が強調された。桜井議員は、特に高齢者の利便性向上のために、迅速な対応を促した。
このように、城里町議会の定例会では、地域住民の健康や安全、教育支援にかかる重要な議題が取り上げられ、町が今後どのように対応していくかが注目される。