令和3年9月定例会では、城里町の財政状況や水害対策について様々な質問が行われた。
特に、合併特例債に関する質疑が目立っていた。議員たちは66億円にのぼるこの債務が町に与える影響について懸念を示した。町長は、各種施策が交付税を得るために選定されていますと答え、危機的な財政状況に陥らないよう十分な努力がなされていると強調した。
新道川の工事進捗状況に関しては、主に米沢橋から河川改修工事が進められており、今後も茨城県と連携しながら進捗を図る方針が示された。千代橋付近の越水対策についても、国土交通省からの要望を行っていることが報告された。これに対し、議員からは過去の水害の記憶を踏まえ、迅速な対応が求められた。
また、学校における新型コロナウイルス蔓延の影響についても言及された。教育長は、ワクチン接種が進み、82%の中学生が接種を終えたことを報告。さらに、抗原検査キットが学校に配布され、検査方法が教職員の立ち合いのもとで行われると述べた。
最後に、残土処分についての質疑が続いた。特に、残土が他の地域に持ち出されることに対する懸念が示された。町民からは、地域内での管理体制が不十分であるとの指摘もあり、より透明性のある運営が求められている。
このように、城里町議会ではさまざまな分野での問題解決に向けた議論がなされており、町の未来を見据えた政策が進行中であることが伺われる。