令和5年9月13日、城里町議会で定例会が開催された。
この日の主な焦点は、一般質問における城里町共同放牧場の現況や入湯税の申告漏れについてであった。
加藤木直議員は、城里町共同放牧場の現状について問いかけた。3年前にも質問を行ったものの、執行部からの動きが見られなかったため改めて確認をした。議員は過去60年以上にわたって続いた和牛産業の衰退について述べ、現在では農家が減少してしまっている現状を指摘した。農業政策課長の興野隆喜氏は、放牧場の利用状況を報告し、入牧頭数の減少傾向を示した。特に、鍛冶屋沢牧場では令和3年度に比べ入牧頭数が減少していることが強調された。
次に、議員の質問は入湯税の申告漏れに移った。猿田正純議員は、税理士の責任や申告漏れの過少申告加算金、延滞金について疑問を呈した。町長の上遠野修氏は、税理士との契約の長さや、今後損害の補償要求を考える意向を示したが、議員は具体的な対策の提示を求めた。特に、過去5年分の申告漏れが発覚したことに対する町の責任を明確化する必要性が語られた。
さらに猿田議員は、開発公社の経営問題についても触れ、指定管理者制度の有効性と、公社に任せるべきか、直接管理すべきかの議論を提起した。町長は管理主体としての公社の意義を語ったが、議員はその費用対効果に疑問を呈し、実際の運用に関する透明性を強調した。
会議ではまた、アツマーレの運用についても議論された。波多野市長は、アツマーレの管理は民間企業に委託すべきとの意見もあった。さらに、指定管理者としてノウハウのある企業を選ぶべきだとの意見に対し、町の方針を示した。
最後に、今後の改善策として議員は整備計画や透明性の向上を求め、今後の説明会の開催を促した。議会での質問は、町民の生活基盤に直結する問題であり、今後も注視される必要がある。