令和5年3月2日、龍ケ崎市議会定例会が開催され、農業デジタルトランスフォーメーションや道の駅整備についての議論が行われた。特に、大竹昇議員からは農業の新たな取り組みとしてデジタルトランスフォーメーションの重要性について質問があった。農産業におけるデジタル技術の導入は、労働力不足の解決策として期待されており、菅沼秀之産業経済部長は、農業DX構想のもと新たな価値を生む取り組みが進んでいるとの見解を示した。
また、市の基盤産業である水稲農業の安定経営に向けた課題も浮き彫りとなり、経営面積の拡大だけでは十分ではないとの指摘があった。農業市場が直面する厳しい現実を踏まえ、次世代農業への転換を目指した議論が展開された。
一方、道の駅の整備については、予算や市民の意見を考慮し、慎重に進める必要があるとの意見もあり、また、道の駅が設置されることで地域にどれだけの利便性と魅力を提供できるかが問われている。市長は、市民の意見を尊重し、アンケート調査を基に道の駅の必要性について再検討を進めていると回答した。
さらに、午後の議論では、補聴器助成制度や子育て支援の充実についても言及され、特に子育て世代の経済的な負担軽減が求められた。伊藤悦子議員は、医療費の窓口負担の無償化や学校給食の無償化の要望を提起し、生活支援が必要不可欠であるとの声を強調した。これは、多くの市民からの切実な願いを反映していると言える。