令和4年12月13日に開催された龍ケ崎市議会定例会では、公共交通や教育施策に関する一般質問が行われ、特に地域福祉の استمرارと子育て支援の充実が強調された。
初めに札野章俊議員は、公共交通システムに対して現状及び予算面の課題を指摘し、AIオンデマンドバスの導入による利便性の確保を求めた。彼は、特に新型コロナウイルスの影響を受けた運行ルートの見直しが急務だと述べ、市民が求める公共交通のニーズに応えるべきだと訴えた。彼の質問に対し、落合勝弘都市整備部長は、既存路線の再編や運賃の見直しを通じて、より多く市民に利用される公共交通網の確立を目指していると答弁した。
次に、山宮留美子議員は、子宮頸がん予防のためのHPVワクチン接種の推進を求めた。彼女は、特に若い世代への接種促進の重要性を訴え、さらなる啓発活動が必要だとした。市としても積極的に個別通知を行い、接種機会を逃さないよう努める方向だと説明した。
また、子育て支援に関する質問では,子ども食堂や地域の農産物を活用した食育など,地域に根差した支援の必要性が語られた。岡田明子福祉部長は、出産・子育て応援給付金の活用について、母子健康コーディネーターによる一対一の支援が不可欠であると応じた。
さらに後藤光秀議員は、通学・通園バスの管理体制について安全対策の徹底を求めた。特に、デジタル機器を用いた確認手法の導入など、新しい安全管理の取り組みが必要であることを強調した。
さらに、市議会ではSDGsに関連する議題も取り上げられた。大竹昇議員は、地域資源を生かした農業の振興と耕作放棄地の活用について、市長に要望した。バイオマス農業の先駆例を引き合いにより、地域の農業振興とCO2削減を同時に遂行する整った政策を推進していく必要があると強調した。
今般の定例会では、公共交通や子育て支援といった多岐にわたる課題について真摯に討議され、未来に向けた政策の実施が期待されている。