令和6年龍ケ崎市議会定例会が6月12日に開かれ、様々な議題が討議された。特に、学校給食費の無償化や就学援助の拡充、地域の高齢者支援策が焦点となった。
一般質問では、伊藤悦子議員が学校給食無償化について言及し、県内の多くの市町がこの体制を拡充している現状を指摘した。大竹昇議員も、地域の無償化施策について強く要望した。特に、埼玉県や千葉県等の近隣市が進める中、龍ケ崎市の対応が遅れている点が問題視されている。市長は、無償化実現には財源の確保が重要であるとしつつ、引き続き議論していく意向を示した。
さらに、就学援助についても伊藤議員は意見を述べ、市民の負担軽減に向け多くの支援が必要であると訴えた。特に、家庭の経済事情によって子どもたちの教育環境に格差が生じないよう、支給項目の拡大と入学準備金の増額を求めた。教育部長は、現行の支給項目についての基準が国に準じていることを説明したが、市民からは柔軟な見直しが求められている。
高齢者政策に関しては、特に独り暮らしの高齢者が増加している問題が浮き彫りとなった。杉野五郎議員は、1人暮らし世帯の急増に伴う社会的影響を強調し、執行部に具体的な施策を尋ねた。福祉部長は、地域包括支援センターの活用や高齢者福祉施策の強化を進める考えを述べたが、議会内での具体的な方策にはまだ課題が残るとの認識が示された。
議員たちは、学校給食や就学援助、地域での高齢者支援の充実といった市民生活の基盤を支えるべく、今後も引き続き議論を進める意向を示した。市民からの要望に応える形で、実効性のある施策への具体的なアクションが期待される。