令和5年12月11日、龍ケ崎市議会の定例会で様々な重要な議題が取り上げられた。
議会では、特に不登校の問題に関する議論が活発であった。金剛寺博議員がまずこの問題を取り上げ、市の令和4年度の不登校数が244人に達し、前年比で68人の増加を報告した。この状況に、茨城県の不登校率が全国で最も高いことも指摘されると、教育部長である中村兼次氏は、当市の1,000人当たりの不登校数についてデータを提供した。
また、金剛寺議員は不登校の要因として、無気力や不安が挙げられている現状を問題視し、親子の関わり方や生活リズムの乱れなども関連していると述べた。中村教育部長は、無気力・不安が小学校で50%、中学校で57%に達しているとした。不登校は多様な要因から影響を受けており、個別の相談体制や地域の支援が重要であると強調した。
続く議論では、牛久沼越水問題について、柏崎危機管理監が現状を説明した。牛久沼越水対策検討委員会が、越水の原因として堤防の沈下や地盤変動を指摘し、ハード対策やソフト対策の両面からの対策が提案されたことが報告された。特に、行政は未来の越水に備えて、地域環境保全を重視した提案を行っている。
また、最近開始されたAIオンデマンド交通の実証実験についても報告があった。市民からは便利だとの評価がある一方で、運行エリアの拡大や利用者の多様なニーズに応える必要があるとされている。これに対し、運行の改善や丁寧な情報提供が求められる。
最後に、加齢性難聴者への補聴器購入補助制度の創設が進められており、対象者や助成内容についても紹介された。市民にとって必要な支援として、大きな期待が寄せられている。市長は各種施策の見直しや充実を図り、多様なニーズに応えていく考えを示した。