令和3年3月9日に開かれた龍ケ崎市議会の定例会では、一般質問を中心に重要な議題が扱われた。特に注目を集めたのは、市内部のガバナンスに関する問題や新規建設事業に関する問答であった。
一般質問では、加藤勉議員が中山市長に対し、現行の主要施策アクションプランの見直しに関する質問を行った。加藤議員は、官製談合事件を背景に、組織の意思決定や合意形成のシステムに問題があるとの認識を示した。特に、令和3年度から始まる事業の進展に危惧感を示し、「教育と福祉に重点を置く方向転換があったのか」と質問した。その後、中山市長は、政策の柱について、地域経済への対応が優先課題であると述べた。
次に、牛久沼の有効活用についても質問が挙がった。加藤議員は、地域活性化のために牛久沼を一体的に整備するべきだと強調した。この点について、中山市長は、道の駅整備を含む牛久沼の活用策を検討し、新たに協議会を設立する方向性を示した。
また、龍ケ崎市駅東口ロータリーの改修についても質疑が行われた。議員たちは、実施設計が完了しているにもかかわらず、改修実施が先送りされたことについて厳しい意見を述べた。中山市長は、近年の新型コロナウイルスの影響を受け、公共サービスの維持を優先するための判断だったと釈明した。
この日の議会は、一般質問に加え、議案第1号から議案第38号、議案第41号、議案第42号に関する質疑も活発に行われ、事務局長や各部長がこれに応じた。特に、ふるさと納税に対応した条例の改正や道路、教育関連の議案について詳細な説明があり、市民の関心を集めた。
この他、健康づくり推進や都市整備部門での新たな施策についても報告があり、地域全体の健康増進や活性化を目指す姿勢が際立った。