令和2年第2回龍ケ崎市議会臨時会が開催され、重要な議案が提案された。
市長の中山一生氏は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた地域経済の支援策として、「令和2年度龍ケ崎市一般会計補正予算(第6号)」を提案した。これはコロナ禍における市民生活や事業の維持を図るもので、合計約344億円の予算が計上されている。
議案の中では、保育従事者への応援金や一人親世帯への特別給付金など、市民を対象にした多様な支援が含まれている。新型コロナウイルス感染症の影響で、地域経済や市民生活が不安定な状況にあるため、この提案は急務とされる。市長は「予算を通じて市民生活が守られるよう全力を尽くしていく」との意向を示した。
今回の補正予算には、特に感染症対策が重視されていることが特徴的であり、緊急経済対策費も盛り込まれている。清宮恒之福祉部長は、保育従事者応援事業に約1,140万円が計上されていると説明。この支援事業は、保育施設が提供する支援金を通じて500人程度の保育士を対象としている。また、出産育児支援特別給付金として、新生児1人につき10万円を提供するプランも発表され、社会的な不安を軽減させる意図がある。
さらに、農業者や中小企業への支援についても言及があった。新型コロナウイルスの影響により、売上が減少している事業者に対して、補助金の給付が行われる。具体的には、収入が前年同月と比較して減少した事業者に支援が提供される予定である。
議会では質疑が行われ、議員たちからは具体的な対象者数や支給方法に関する質問が相次いだ。特に、久米原孝子議員が出産育児支援特別給付金について詳しく質問し、清宮福祉部長は対象者数が407人を見込んでおり、申請手続きは簡便化する方針であることを答弁した。
採決の結果、議案第1号は全会一致で可決された。市長は「地域経済や市民生活を支えるため、基礎自治体としての役割を果たす」とさらに一層の努力を誓った。また、議長の鴻巣義則氏は「会期を本日1日と決定した」として、次回の会議での迅速な対応を求めた。
令和2年第2回龍ケ崎市議会臨時会は、さまざまな課題に対処するため、重要な施策の検討がなされ、無事に閉会しました。