令和4年第2回龍ケ崎市議会定例会が開かれ、複数の議案が審議された。今回の会議では、注目すべき議案として、龍ケ崎市税条例や国民健康保険税条例の一部改正が挙げられる。
初めに、龍ケ崎市入札等監視委員会条例についての議案が審議され、入札監視体制の強化が目的とされている。執行部が「委員会は年2回の定期会を予定しており、その中で必要に応じて臨時会議も開催する」と説明した。
次に、龍ケ崎市国民健康保険税条例の改正が取り上げられ、課税限度額が99万円から102万円に引き上げられることとなった。この改正に対して、金剛寺博議員が反対討論を行い、「既に限度超過世帯がわずか0.3%であるため、引き上げの必要はない」と懸念を示した。一方、執行部は「負担の公平性を保つため、改正が必要である」と強調した。
さらに、一般会計補正予算については、トイレテント購入や新保健福祉施設の建設事業が計上されており、執行部は「保健福祉施設は市民の健康を支える拠点として必要不可欠であり、建設コストを意識した設計を進める」と述べた。これに対し、油原信義議員は「建設の設計について、機能性とプライバシーへの配慮が求められる」と附帯決議を提案した。
また、中華人民共和国ウイグル人権問題に関する陳情は議論されたが、委員からの賛成意見が少数で不採択となった。この件に関し、委員会の見解では、提出内容が曖昧であったことが否定的な意見の背景にあるとされる。
議会は全ての議案を可決・承認し、今期の定例会を終了した。今後、各議案の実施とそれによる影響が注目される。