令和4年3月8日に開催された龍ケ崎市議会定例会では、多くの議題が取り上げられた。
中でも「市民とつくる龍ケ崎の新時代」が言及され、萩原勇市長は、超高齢化社会と人口減少のダブルパンチに直面する中、これを乗り越えるための市政改革に取り組むと表明した。市長は、「市民と共に新時代を作る」というスローガンの下、透明性のある市政を推進する重要性を強調し、具体的な施策について市民の意見を広く聴取し、それを政策に反映させる考えを述べた。
次に、市民に見える透明な市政改革の一環として、官製談合事件を教訓に、市民に対する情報発信の充実が求められた。市長は、情報発信の不足を反省し、重要な政策立案過程を透明化し、職員の意識改革を進める必要があると述べた。また、出前市長室を設け、市民と直接対話を図る場を設けることで、より開かれた市政を実現したい考えも示した。
さらに、広域行政の重要性も提起された。市長は、近隣自治体との協力が不可欠であり、共同処理を通じて効率的な行政運営を進める意思を表明した。具体的には、公共施設の老朽化に対処するため、広域的なサービス提供の必要性が増しているとし、官製談合防止法違反事件以降の信頼回復にも努めている様子が伺えた。
また、道の駅の整備については、議員の質疑もあり、市長は市民の声を反映しつつ事業を推進していくとの方針を述べた。その際の道の駅の位置づけは、観光資源の活用と地域振興に寄与することが期待されている。
牛久沼の活用についても提言があり、市長は自然環境の保全と活用を検討しており、具体的には水上スポーツや、キャンプ、大人向けのグランピングなどの新たな設備整備を考えていると述べた。市民からの要望や見込みを踏まえ、魅力ある龍ケ崎を作り上げていく方向性が掲げられた。
全体として、市民の声を大切にし、透明性のある市政、広域行政の推進、地域資源の活用など、龍ケ崎市が新たな一歩を踏み出すための議論が行われた。市長の言動からは、今後の改革に向けた強い決意が感じられた。特に、透明な行政を実現するために必要な市民との関係構築が重要であるとされ、市長自らの足で市民の意見を聞きに行く姿勢が求められている。