令和元年6月27日に行われた龍ケ崎市議会の定例会では、各議案に関する激しい議論が展開された。
会議は全員出席のもと、午後2時に開始された。議題には特別職職員の報酬改正や行政財産使用料の改正などが含まれており、それぞれの議案が慎重に審議された。
まず、議案第1号の「龍ケ崎市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例」について、久米原孝子総務委員長は、「国会議員の選挙の執行経費の基準に関しての法律の一部改正に伴い、報酬額を変更する」と述べた。この改正は12年ぶりで、国の法律改正に合わせたものであると説明された。
続いて、議案第2号の「龍ケ崎市行政財産使用料徴収条例等の一部を改正する条例」では、消費税引き上げの影響が考慮されており、執行部は地方消費税交付金が増額すると見込んでいることを報告した。
特に注目されたのは、コミュニティバスの値上げに反対する請願書についての議論である。この請願は「現在100円で運行されるコミュニティバスが、200円に値上げされることを懸念するものである」と述べられ、多くの市民の生活に影響を与える可能性があるとの声が上がった。
議員の間では、「利便性の向上やサービスの向上のためには値上げはやむを得ない」との意見があったが、高齢者や生活保護を受ける市民にとっては厳しい負担となるため「値上げはすべきでない」という意見も強く、議論が分かれた。
また、議案第8号の「令和元年度龍ケ崎市一般会計補正予算」においては、地域振興事業など多くの重要施策が含まれており、特に常磐線佐貫駅の駅名改称事業の費用が増大していることが指摘された。金剛寺博議員は「地域経済に与える影響や不当に大きな支出に疑問を呈し、計画を見直すべき」と反対の意見を表明した。
全体として、68名の議員の賛成と反対が入り混じる中、議案の採決が行われ、各議案は賛成多数で可決された。市民生活に密着した重要な事項が議論された今回の定例会であった。
最後に、閉会を決定した鴻巣義則議長は、各委員会の提案に異議がないことを確認し、議会は午後3時8分に閉会された。