令和2年3月6日に行われた龍ケ崎市議会で、新型コロナウイルス感染症への対応や地域活性化施策が議論された。特に、新型コロナウイルスの影響で、市民の不安が高まっている中、医療機関や保健所の対応が重要な焦点となった。
初めに、松田浩行健康づくり推進部長は、当市における新型コロナウイルスの感染者は確認されていないが、733件の相談が寄せられていると報告した。医療機関では、呼吸器症状の患者にサージカルマスクを着用させ、感染対策を徹底しながら、疑い例については保健所に連絡している。
また、池田市長は、天然痘や麻疹などの感染症に対するワクチン接種の重要性を指摘し、今後ワクチン供給の充実を図っていく意向を示した。市民への周知も急務であり、例えば防災の手引きに掲載する形で支援先の電話番号を大きく掲示する必要があるとの意見も出た。
引き続いて、子育て世代の定住環境創出に関する発言が行われた。油原信義議員は、少子化が進む日本において、地域の定住環境が子育て世代にとっての要因であると強調し、具体的な対策を求めた。龍崎隆市長公室長は、ふるさと龍ケ崎戦略プランに基づいて子育てにおける支援体制を強化しているものの、さらに多面的な施策が必要な状況だと述べた。特に、保育環境の充実や経済的支援、結婚支援が重要である。
地域活性化の面では、牛久沼「感幸地」構想が提案された。この構想には、多くの市民からの期待が寄せられているが、道の駅整備計画の一旦見直しにより、進展が停滞している。市長は、この計画を再始動させる意欲を示し、地域の魅力を引き出す取り組みの重要性を訴えた。