令和3年第2回龍ケ崎市議会定例会が、6月25日に開かれた。
議会では多くの議案が一括議題とされ、重要なテーマが複数浮上した。特に、龍ケ崎市の特別職の職員に関する給与改正や、健全な公民主義のための請願についての議論が盛況であった。
まず、議案第1号として提出された「龍ケ崎市特別職の職員で常勤のものの給与及び旅費に関する条例の臨時特例」について、油原信義総務委員長はその重要性を強調。市長の給料を3割減額する理由として、官製談合防止法違反事件を挙げ、強い市民からの批判の声が背景にあると述べた。
参加議員からは「市長の責任は重大である」との意見があり、職員の心身の健康への配慮が求められた。
これに対し、議案は賛成多数で可決されたが、反対意見も根強く、議員の中には辞職相当とする声もあった。
続いて、議案第7号では「令和3年度龍ケ崎市一般会計補正予算」が審議された。新型コロナウイルス対策の一環として、市民の生活支援や医療体制確保が重要なポイントとなる中、採決結果は賛成多数で新予算案が可決された。
請願に関する討議では、伊藤悦子議員が新型コロナ禍による米危機について言及し、政府の米政策への懸念を示した。具体的には、農家が米作りを続けるための措置が必要であり、政策転換が求められているとの見解を示した。これに対し、他の議員からは懸念の声もあったが、全体として中立的な姿勢が強調される結果となった。
また、加齢性難聴者の補聴器購入に係る公的助成制度の創設を求める陳情が提出され、健全な医療・福祉制度の必要性について議論が行われたが、採択には至らなかった。
このように、今期定例会では多岐にわたる議案が審議され、市民の声を反映した施策が求められていることが再確認された。
今後、議会としての取り組みが一層注目される。