令和5年第1回龍ケ崎市議会定例会は、3月1日に開催された。議会では、山宮留美子議員が一般質問を行い、いくつかの重要な議題に関して市と議論を深めた。その中で特に注目されたのは、火災対策と被災者への支援の重要性である。そこで、山宮議員は、火災による被害が増加していることを指摘した。
特に、最近市内で発生した大規模な火災に言及し、「命が助かったことは幸いだが、生活が元に戻るには時間がかかる」と述べた。これに対し、岡田明子福祉部長は、火災発生時の市の対応や被災者への支援内容について説明した。支援内容には布団や毛布の支給、家賃助成、災害見舞金の案内が含まれる。
次に、山宮議員は、帯状疱疹ワクチンの助成についての質問も行った。これまでにも何度か要望があり、今年度予算にはこのワクチンの助成が加えられる可能性があることを期待するという意見が出た。坪井龍夫健康づくり推進部長は、既存の任意予防接種の助成について、インフルエンザやおたふく風邪などの事例を挙げながら、その重要性を強調した。
また、コロナ禍での児童・生徒の不登校の増加についても話が及び、特に心の問題と教育環境の変化が大きな要因であることが指摘された。教育部長は、全国的にも不登校が増加しており、特別支援が求められる状況が続いていると述べた。
さらに、山宮議員は安心・安全な子育て環境の整備についても質問した。福祉部長は、伴走型相談支援や家事支援サービスの拡充について言及し、子育て世帯への支援を強化する方針を示した。具体的には妊婚者における補助金支給やサービスの案内を行っていくとしている。
会議を通じて、いずれの質問も市の施策や今後の改善点に向けた具体的な提案がされ、議会は市民の期待を受け止める形で議論を重ねているといえる。今後、これらの問題に対するさらなる検討と施策が求められる。