令和2年12月9日に行われた龍ケ崎市議会定例会で、議員たちは新型コロナウイルスに関連する様々な課題について討論を行った。
新型コロナウイルスについては、早期の終息が求められ、特に医療従事者への感謝が述べられた。久米原孝子議員が市民の命と暮らしを守る取り組みについて質問し、特にコミュニティバスの運行状況に言及した。市内のコミュニティバスは、新型コロナウイルスによる影響を受けつつも徐々に運行本数を回復させている。
宮本孝一都市整備部長は、コミュニティバスの運行に関するデータを示し、緊急事態宣言後には利用人数の減少が見られたことを説明した。具体的には、令和2年3月から5月までの平均乗車人数が前年度比で約40%減少したことが記録された。しかし、6月から10月にかけては再び利用者が戻り、5,000人の増加となり、約45%の増加率に達した。
市民健康に関する部分では、岡田明子健康づくり推進部長が、予防接種や健康診査の受診状況を説明し、特に高齢者のインフルエンザ予防接種が昨年の3.2倍に達したことを強調した。福祉部長は、コロナウイルスの影響で利用者が減少しているとの懸念を示しつつも、受診意識が高まっていることを報告した。
また、聴覚障がい者に対する支援についても話題となり、今年度の聾者支援策が検討されている。市内には144名の聴覚機能障害者がおり、そのうち数名が手話を言語に用いる。市は電子メモパッドを使用するなど、設備を整えつつあるが、さらなる意識の向上が必要とされている。
道の駅の整備に関しては、国や県の要請により建設工事が中断された経緯が説明された。中山一生市長は、道の駅プロジェクトの進行を継続する意向を示し、牛久沼の魅力活用に向けた取り組みを推進していくと述べた。市民からの意見も踏まえ、地域特性や市民のニーズを考慮した道の駅整備の重要性が強調された。
さらに、城南中学校の利活用についても議論がなされ、特に統合後の利用方法が今後の課題として挙げられた。市長は、人々の生活の質を向上させるための施策を模索し続けていると説明し、地域への利益をもたらすことに重きを置く姿勢を示した。
いずれにしても、議会内では市民の健康と安全を守るための真剣な議論が行われ、市政の進行に対する市民の信頼と期待が示された。このような市への期待は、今後のコミュニティ形成や施策展開における基盤となるであろう。