令和4年6月9日に開催された龍ケ崎市議会の定例会では、道の駅整備事業に関する議論が行われた。この議会での注目点は、建設事業費や収支状況の検証、さらに青木健一市長の発言についてであった。
議会の冒頭で、道の駅の建設事業費について市長は17億円という金額を示した。この金額は過去の計画に基づくものであり、現在の物価や各種事業の見直しによって変更される可能性があると強調した。また、道の駅の運営にかかる費用や収支についても、訪問者数や消費額に基づき再検証が必要だと説明した。
議員の中には、実際の来訪者数や消費額に疑問を抱く者もおり、これはただの再検証ではなく、許容できる範囲を明確にする必要があるという声が上がった。議会の中で市長は、今後もこのテーマに関する市民の意見を聞き、実態を把握する姿勢を示したが、具体的な数値目標は示さなかった。これに対して、議員たちは不満を持ち、市民からの信頼を得るためには透明性の確保が不可欠だと訴えた。
この日の議会では、青木市長が国交省との会議において、十分な情報を持っていると発言した際、具体的な協議内容について疑問が示された。特に、国交省との間で結ばれた覚書について、ペナルティ条項がないものの、市民への説明責任は果たさなければならないとの意見も相次いだ。
また、市長は再検証の過程で市民との連携を強調し、再検証の結果は10月に市民に公開し、市民の意見を反映させる姿勢を示した。しかし、これが本当に地域の意見を反映したものになるのか、議員たちは懐疑的な視点を持っているようだ。
この日、多くの議員が厳しい質問を続け、市民への説明責任を果たすために、透明性と信頼性の高いプロセスを求める意見が多く見られた。市は果たして、道の駅整備事業の進捗をどのようにスムーズにシフトさせていくのか、厳しい目が向けられている。