令和元年6月20日、龍ケ崎市議会の第1回定例会が開催され、一般質問が行われた。焦点となったのは、駅名改称事業や牛久沼を活用した観光振興についてであった。
大野誠一郎議員は、龍ケ崎市の佐貫駅を「龍ケ崎市駅」へ改称する計画について言及した。これにより、龍ケ崎市の知名度アップや観光客の増加に期待が寄せられている。
中山市長は、駅名改称自体が人口増加につながるかは難しいが、既存の定住促進施策との相乗効果が重要と主張した。大野議員は、経済効果として約4億円かかるとされるこの事業が、本当に地域経済に寄与するのかと疑問を呈した。
次に、戸外を利用した牛久沼の活用支援についても言及された。市長は、地域の活性化には牛久沼を拠点とする必要があるとし、道の駅整備と連携したプロジェクトでまちづくりを進めていると説明した。
さらに、230件に上る不審者情報が報告されたこともあり、児童・生徒の安全確保のため、学校における防犯対策や、地域の見守り活動がいかにして強化されるべきかが続けて検討された。特に、ひきこもりや孤立死の問題も浮き彫りになり、行政の対応が急務と認識されている。
最後に、議案として提出された龍ケ崎市特別職の職員報酬改正条例の説明が行われ、新たな社会制度の浸透が求められていることも示唆された。議員は、制度の透明性が地域住民に確実に伝わっていくべきであるとの意見を示して総まとめとした。