令和4年6月10日、龍ケ崎市議会は定例会を開き、一般質問が行われた。質問を行ったのは後藤敦志議員で、主に関東鉄道竜ヶ崎線の現状と今後、ならびに公共交通の維持についてである。後藤議員は、コロナ禍において公共交通機関が直面している危機について強調し、鉄道が廃線となった場合の市民生活への影響を懸念した。特に、竜ヶ崎線の輸送人員は成長前の2019年度から約26%減少しており、経営状況が深刻化していることに触れ、この状況を打開する方策を模索する必要があると述べた。
後藤議員は、公共交通機関の利用回復には市民の利便性を高める施策が必要であるとし、コロナ後の行動変容に関する影響を考慮しなければならないと述べた。また、後藤議員の質問に対し、萩原市長は、コロナ禍の影響を受けた鉄道やバスの利用状況を説明した。萩原市長は、地域の交通機関が非常に厳しい状況であることを認識しており、乗客数の回復を促すために市民への情報共有が重要であると述べた。
次の質問では、公共交通機関を維持するための公的支援の手法について議論され、萩原市長は、さまざまな支援策が必要であると応じた。新たに導入を検討しているAIオンデマンド交通の導入についても言及しながら、市内全域の公共交通の今後の在り方を模索する考えを示した。また、質問の中では、公共交通機関が維持できるかどうかが今後の市民サービスにどのように影響を与えるのか、つまり、最上位計画にどのように記され対応をするかが問われた。
議案についても言及があり、特に新保健福祉施設の設計変更については、予備費を用いての視察が行われた経緯と必要性が説明された。市長の視察には県内の他市との連携の重要性があることが認識され、与えられた土地がどのように市民に還元されるかが確認された。
また、部活動指導員の配置についても質疑が行われ、教員の長時間労働の解消を目指すために部活動の指導を担う人材の意義が示されました。学校給食費の値上げ影響についても触れられた。市長は、過去の経験をふまえて、今後の農業振興計画や土地の使い方についての新たな取り組みを模索し続ける意義を強調した。