令和1年9月10日に開催された龍ケ崎市議会定例会(第2回)では、さまざまな議題が取り上げられた。特に注目されたのは、愛宕中学校と城南中学校の統合に関する議論だ。この統合は、教育環境の質を向上させるために策定されたものであり、具体的には令和4年度からの実施が決定している。
大野誠一郎議員は、統合に住民が抱く不安や意見について質問し、特に通学距離や子どもたちの心理的負担に関心を示した。教育長は、統合準備委員会で住民の声を反映させ、安心して学校生活を送れる環境を整えることの重要性を強調した。具体的な懸念は、愛宕中と城南中の校区の生徒がどのように新しい学校に適応するのかという点であった。
また、龍の子人づくり学習という新たな教育プランを通じて、義務教育9年間を見据えた一貫教育を推進することが明言された。これは、地域と連携した子どもたちの教育を強化する狙いがある。特に、地域の特色を生かした多様な体験学習を通じて、社会参画力を育むことが期待されている。
さらに、パートナーシップ宣誓制度についての言及もあった。市長は、この制度が地域社会に与える意義を重視し、教育や地域の皆が協力し合って共生社会を実現するための取り組みを進めるとした。特に、地域の特性を活かした施策が実行されていることが強調された。
議論は多岐にわたり、施設管理業務についても触れられた。市職員が行う草刈りや除草作業について、市民からの評価が高い一方で、その業務を業務委託する可能性についての見解も求められた。部長は安全管理を重視しつつ、業務委託を検討していく意向を示した。
こうした議論を通じて、龍ケ崎市は地域の教育環境や公共サービスの質を向上させるために、住民の声を大切にしながら進むべき道筋を模索していることが伺えた。特に中学校統合に対する不安を解消し、地域全体の求める教育の質を保ちながら進む必要があると市を挙げて意識が高まっている。