令和元年9月6日に開催された龍ケ崎市議会定例会では、秋に向けての地域振興や福祉施策に関する様々な議題が取り上げられた。
特に注目されたのは、道の駅整備に関する進捗状況である。道の駅整備が遅れている理由として、石嶋照幸議員が指摘した護岸工事の軟弱地盤による工法修正の必要性が挙げられた。市長公室長龍崎氏は、「護岸工事設計の修正を進めている」と述べ、現時点でのスケジュール調整に努めていることを明らかにした。これにより、市民からの関心が高い道の駅の開業目標に対しても、遅延が懸念される。
また、自殺対策計画についても議論が交わされた。特に、市の自殺者が60歳以上の無職男性に多いことが分析された。部長は、生活苦や健康問題がリスク要因として影響を与えていると強調し、今後は自死遺族の会との意見交換を通じて計画の実行性を高める意図を示した。
さらには、公共施設等総合管理計画においても重要な成果が報告された。市庁舎や新保健福祉施設などの多機能性が求められ、様々な課題に対する柔軟な対応が必要であると認識されていた。特に、公共施設の老朽化が進行する中、迅速な更新が求められている。
幼児教育・保育無償化については、698人の子どもが無償化対象となり、今後の待機児童解消に向けた施策が求められる。部長は、「54人が待機児童として確認されている」と報告し、新たな民間保育所の設立を目指す方針を示した。
また、ドッグランの利用状況についても賛否の声が寄せられた。愛犬家からは喜ばれる反面、モラルに関する苦情も見受けられる。利用時間については地域の施設との調整がなされ、今後も改善を図る予定である。
公園施設や整備に関する質問も続き、全市には142の公園が存在することや、今後の遊具更新計画が報告された。トイレ施設の安全性や衛生面についても意見が上がり、地域住民の意見を踏まえた対応が求められている。
最後に、全体を通して市としては、公共の福祉向上とともに、魅力的な地域づくりが進められるべきとの意見で結ばれた。本定例会では、地域振興策としての道の駅や自殺対策、有効な公共施設管理の必要性が併せて認識される結果となった。