令和元年12月定例会は、龍ケ崎市議会議長の鴻巣義則氏の司会のもと、全議員出席の中で開始された。議題は、一般質問や各種条例改正案など多岐にわたる。
特に注目すべきは、岡部賢士議員によるコミュニティバスの再編に関する質問である。市民からの意見を反映させた結果、9月に運行ダイヤと路線の大幅な変更が行われた。岡部氏は今後の利用促進と運行経費の観点から、さらなる工夫が必要であると提言した。斉田典祥市民生活部長は、コミュニティバス利用者の増加を数値で示し、改善点を残しつつ今後の運営に向けた検証を行う方針を明らかにした。
続いて、坂野誠一郎議員が、自転車の安全な利用に関する条例について議論を展開。自転車利用者の責務や保護者の責務について、周知徹底の方法が問われた。市は広報紙と市のホームページを活用し、積極的に情報を提供する方針を示した。さらに、市内の小売業者との連携を強化し、地域ぐるみでの意識向上を図っていくとした。
また、道の駅の設置に向けての議案も審議された。道の駅の運営に関しては、行政と民間の連携が強調され、地域振興のための特異性を強調する必要性が指摘された。議員からは、施設をコンパクトにまとめ、地域のニーズに応える形での策を求める声が上がった。その中で、牛久沼トレイルとの連携も求められる。市長はこの構想を重要視し、その実現に向け、庁内での協力が進められていることを強調した。
さらに、北海道と茨城県の連携事業についても進展が報告された。北海道日本ハムファイターズとの連携を通じて、地域振興策の強化が図られていることから、市長が今後も積極的な取り組みを行っていく考えを示した。
この会議を経て、市議会は未来への新たな方針を見出し、市民の声を真摯に受け止め、地域の活性化に向けての取り組みを進める姿勢を新たにしたと言えそうである。