令和3年12月1日、龍ケ崎市議会は第4回定例会を開会し、重要な議案を審議した。
今回の会議では、様々な議案が提案され、特に注目されたのが第15号の令和3年度一般会計補正予算である。この補正予算は、新型コロナウイルス感染症の影響を受ける子育て世帯を支援するために、児童一人当たり5万円の臨時特別給付金を支給する内容である。
市長の中山一生氏は、この施策について「子育て世帯に対し、適切な配慮を行うための予算である」と述べた。この臨時特別給付金は、前年4月から令和4年4月1日までに出生した児童がいる世帯を対象にしており、児童手当の仕組みを活用することで申請不要で年内に支給される予定だ。
一方、議案第1号から第12号までの一括議題も採決され、全て原案の通り可決された。特に、第2次ふるさと龍ケ崎戦略プランの延長については、執行部が新型コロナウイルスの影響による市民参画の難しさを理由に挙げ、市民の意見をオンラインのワークショップなどで収集し、今後の策定に繋げる方針を示した。これに対して、議員から「市民参画は重要だが、現実を見据えた柔軟な対応が求められる」との意見も出された。
さらに、龍ケ崎市の福祉施策として、新たな総合福祉センターの設置に関する条例も審議された。執行部は、現行の高齢者福祉センターの運営形態の見直しや、開館時間の延長など、利用者ニーズに応える計画を提示した。議員からは、「高齢者団体が利用できる場を増やすことが地域活性化にも繋がる」とする積極的な意見が寄せられた。
また、議案第6号の自転車等駐車場の指定管理者の選定についても質疑が行われ、選定が非公募であった理由や、収益性の向上に向けた今後の方針が話し合われた。議員の中からは、「駐輪場の稼働率見直しを検討するべき」との意見があり、執行部は今後の検討を約束した。
このように、議会では市民生活に直接影響を与える重要な議案が多く審議され、全議案が原案通り可決されたことは、今後の政策展開においても注目されるところである。