令和5年第3回川西市議会定例会が8月28日に開会した。重要な案件として、各種会計の決算認定や郷土館の耐震補強工事請負契約が提案される。
開会にあたり議長の西山博大氏は、今季の定例会に提出される案件が公営企業会計の決算認定など重要であることを強調した。また市長の越田謙治郎氏も、提出案件を慎重に審議してほしいと訴えた。今回は全ての議員が出席し、会期は29日間と決定された。
報告第12号、令和4年度中に権利放棄した債権に関する報告が行われた。この報告では、合計771万1,315円に及ぶ権利放棄がなされ、対象者は199人と9社であったことが明らかにされた。この背景には、時効完成や徴収停止、破産によるものがある。さらに報告第13号として、川西市病院事業会計の継続費精算も報告された。こちらでは、総額1億2,100万円が支払義務発生額であると述べられた。
同意案第2号では教育委員会委員の選任が行われ、佐々木歌織氏が再選されることとなった。市長は、同氏が適任者であるとコメントした。
認定第1号から第3号では水道や下水道事業の利益処分と決算認定がなされ、川西市の水道事業の給水人口は15万4,177人、その料金収入が96.4%であることが報告された。下水道では、使用料金の対象となる有収水量が1,460万3,925立方メートルに達した。これらの業務は今後のインフラ整備へも影響を与えると考えられる。
また、特筆すべきは郷土館旧平安邸の耐震補強工事に関する契約である。この契約は合計1億5,510万円で、工事は令和6年9月30日までの予定である。さらには、丹波少年自然の家事務組合の解散に関する協議と、その財産処分に関する議論も行われ、組合の解散が進められることになった。
最後に、川西市災害派遣手当についての条例改正が行われることも示唆された。市議会の活動は、地域住民の生活に密接に関わる内容が多く、今後の進展にも注視が必要である。