令和3年3月4日に開催された厚生文教常任委員協議会では、様々な教育関連の重要事項が協議された。
主な議題の一つは、(仮称)川西市中学校給食センターの基本設計についてであった。教育推進部長の大西ゆかり氏が詳細を説明し、整備はPFI方式で行われ、建物は鉄骨造で2階建て、延床面積は2,492.36平方メートルである。最大4,100食の調理が可能で、運営開始は令和4年9月を予定しているとのことだ。
この給食センターの設計には、地域景観への配慮や、安全対策として一方通行の動線が設けられている。また、食育イベントが行えるテラスの設計も特色の一つとなっている。議論の中で、江見輝男委員が各中学校のエレベーターの数について疑問を呈したのに対し、学務課長の志波仁史氏は、校舎の設計状況による違いであると回答した。これにより、各学校の特性に応じた設計方針が明らかになった。
次の議題は、留守家庭児童育成クラブにおける夏季休業日の特別開所についてであった。教育推進部長の大西氏が、川西北小学校では118名の申請者の中から33名の待機児童が出ていることを述べた。新たにこのクラブを夏季休業期間中のみの試行実施で開所し、待機児童解消を図ることが目的である。
この試行は、期間は令和3年7月21日から8月26日までとし、最大40名の児童を受け入れる計画である。加えて、支援員4~5名の確保を目指しているものの、募集が難航する可能性も指摘されている。
委員からは、夏休み中の活動や利用者の定員についての詳細な確認が行われ、特に支援が必要な児童に対する配慮が必要であるとの声が上がった。子どもたちの安全や衛生面での配慮が重要であるとの意見もあり、特に連携や改善策が求められた。
これらの協議を通じて、新たな給食センターと留守家庭児童育成クラブの試行実施は、導入が進められ、将来のより良い教育環境の構築に寄与することが期待される。