令和2年10月13日に行われた議員協議会では、川西市における病院移転案が主な議題として取り上げられた。
この会議では、今井病院の移転案に関する詳細が説明され、市長の越田謙治郎氏が開会冒頭に、移転案の議論の開始を告げた。特に、今井病院の移転は急性期医療と地域医療の対応を見越した計画であることが強調された。
具体的な移転案は、医療法人晴風園の協力を受けて、川西リハビリテーション病院として新たに設立されるもので、外来診療には内科と小児科の各1診単位が設置される。また、地域包括ケア病床として20床の確保を目指している。新規設計のこの病院は、急性期病院へのスムーズな受け入れ体制を構築することが期待されている。
理事の作田哲也氏は、現在の医療法人と地域の医師会との連携強化及び体制の確立を図りつつ、搬送される回復期患者についても検討が進行中であることを明らかにした。しかし、病院機能が縮小されることへの地域住民の不安感は依然として強い。
黒田美智議員は、対象となる病院の安心感と地域のニーズに応えるために、計画の詳細と住民への丁寧な説明が求められることを強調した。また、今井病院移転案のみに重点を置くことの危険性についても言及し、地域医療の充実に向けた様々な施策が必要であると訴えた。