令和2年12月、川西市議会において、重要な議題である「川西市高齢者保健福祉計画・第8期介護保険事業計画(案)」と「川西市障がい者プラン2023中間見直し(案)」に関する議論が行われた。
今回の議論では、高齢者と障がい者福祉の施策が地域での支え合いの重要性を再確認する内容で、多くの意見と懸念が寄せられた。
特に関心を集めたのは高齢者福祉計画における新たな介護度改善インセンティブ制度の導入についてだった。議員からは「財政的な負担や、実際の利用者の状況を考慮する必要がある」といった指摘がなされた。また、利用者の負担にならないよう慎重な対応が求められた。さらにフレイル予防に対する施策も重要視され、コロナ禍での影響を受けた高齢者のリハビリテーションや運動機会の提供が求められる中、プログラム終了後の継続的なサポートも重要視された。
議員協議会での討論の中で、障害者プランについても新たに設置される基幹相談支援センターが大きな役割を果たすことが期待されている。障がい者支援については、特別支援学校の設立や障害者が社会で働ける環境づくりが求められた。また、地域の人たちが互いに支え合う関係性づくりについても意識が高まる中、アンケートから得たニーズの分析が今後の施策に生かされる必要性が強調された。
そのすべての施策が円滑に進むためには、市民との情報共有が極めて重要であり、特に障害者や高齢者に対する理解が深まるような取り組みが期待されている。市は、今後も福祉政策の充実を図りつつ、市民一人ひとりの生活向上に寄与するための施策を推進していく方針が示された。