川西市議会の定例会において、青少年の健全育成や公園づくり、帯状疱疹ワクチンの接種助成に関する多くの討議が行われた。
その中で特に青少年補導委員会の廃止について話し合われ、教育長の石田剛氏は、この委員会がもたらした自主的な活動が地域での子供たちの見守りに寄与してきたことを強調した。しかし、現代の青少年問題の変化により、補導委員会の役割が減少し続けており、補導委員の減少が顕著であることも指摘された。そのため、今後は地域学校協働本部や学校運営協議会を通じた新たな組織構築が重要になると述べられた。
秋田修一議員は、補導委員会の役割を評価しつつ、地域の安全を守るためには存在意義があると訴えた。また、地域の自治会やPTA、地域学校協働体制がより強固になることが求められると指摘した。さらに、行政によるサポート体制の構築が不可欠であることを強調した。
また、この定例会では帯状疱疹ワクチンの普及と市民への接種助成についても議論が交わされた。現在、多くの市がこのワクチン接種に助成金を出す方向に進んでいる中で、川西市は依然として助成の予定がないことが確認され、その必要性についても議論がなされた。健康医療部長の阪上哲生氏は、「接種を希望する市民に対して、体調管理の重要性を伝えつつ、ワクチンの効果を啓発していきたい」と語った。少しでも施策を進めて市民の健康維持に寄与する必要があると強調された。
公園整備に関連する件では、特色ある公園づくりのためのルールづくりとその実践について、土木部長の五島孝裕氏が「地域住民の愛着を得るためにルールをつくることが重要である」と述べた。また、自治会やコミュニティの声をもとに柔軟に進めていく考えが示された。他市での取り組み事例としてピクトグラムを導入し、「できる公園」としての認識を市民に発信することが提案されている。
さらに、シティプロモーションについても清和源氏をメインブランドとして位置づけ、川西市の歴史的背景を活かしながら観光名所としての整備を図っていく必要性が再確認された。同議会では、川西市のポジティブなイメージを広めるためのイベントやマルシェの開催なども報告され、地域の活性化へ向けた具体的なアプローチが求められることも出された。