川西市では2021年3月の定例市議会が行われ、様々な議案が審議された。議論の中では、介護保険条例の改正や市民の福祉に関わる条例の見直しが大きな焦点となっている。特に、川西市介護保険条例の一部を改正する条例の制定に関しては、保険料の引き上げに対する反対意見が多数寄せられた。北野紀子議員は「介護保険制度が創設されて以来、保険料が一度も据え置かれたことがない」と指摘し、高齢者の生活負担を軽減するためには、今改定を見直すべきだと強調した。
また、今回の会議では、川西市民病院の運営に関する問題も議論された。吉岡健次議員は、指定管理者の運営により医療体制が不安定になる懸念を示し、「新型コロナウイルスの影響で地域医療が脅かされている中、従事者の確保や住民への情報提供を怠らないよう求めた」。
さらには、上下水道事業の運営においても、新ビジョンを踏まえた持続可能な取り組みが求められていることが共通認識として浮き彫りにされた。越田謙治郎市長は、市民への安定した水供給の為に経営戦略を見直し、地域との連携を促進する意向を示し、これには議員からも期待の声が上がっている。
議会では最後に市長から、今後も市民が安心して暮らせる環境を提供するために尽力するとの決意が表明され、全議案が賛成多数で可決されたことが報告された。川西市が進むべき未来に向けて、各議員が一丸となって課題解決に向けた力を合わせる姿勢が重要視されている。