川西市議会は令和2年1月31日、議員協議会を開催し、3つの主要な計画案に関する市民意見および市議会意見に対する検討結果を報告した。特に、第2期川西市子ども・子育て計画（案）が大きな注目を集めた。この計画案では、令和元年12月から今年1月の間に、160件の意見が寄せられたことが強調される。こども未来部長の中塚一司氏は、市民からの意見が計画の充実に寄与したことを評価し、今後も市民の声を反映させる考えを述べた。
特に注目されるのは「保育士確保」や「待機児童問題」などの課題である。中塚部長は、「保育士不足が加速している中、合同就職相談会で潜在保育士の復職支援を進めている」と強調し、効果的な施策を講じる姿勢を示した。また、「休日保育の拡充は現時点では困難」とする一方、今後の状況を見守る姿勢も示された。
次に川西市産業ビジョン（案）についても議論され、地域活性化に向けた具体的な施策が必要であるとの意見が相次いだ。この案では、起業支援を推し進めることが述べられ、必要な支援のあり方についても考慮する必要があるとされた。また、産業振興においては、金融機関との連携が重視され、具体的施策が求められた。
中心市街地活性化の計画案では具体的な施策が挙げられ、駅前の魅力向上や地域資源の活用が検討される中、それに伴う市民ニーズの反映も重要視されている。同時に、公共施設の活用やイベント開催についても市民から意見を求め、賑わいの創出へつなげる意欲が感じられた。
議員たちは市民の意見表明を歓迎し、今後も透明性をもって市民と連携する重要性を強調した。市長も「市民の声を基にした施策を進めることが市政の継続的発展に寄与する」と述べ、会議は多様な意見を受け止めつつ終了した。