令和４年１２月に開催された川西市議会の定例会では、様々な議案が審議され、重要な結果が導き出された。
市民利益に関連する議案がいくつか可決され、特に川西市個人情報の保護に関する法律施行条例の制定に関する議論が注目される。この議案に対しての発言では、岡 留美総務生活常任委員長が社内での情報保護の重要性を強調し、個人情報が市民の権利を保障する手段であると説明。一方で、議員からは制度が緩和されることに懸念が示され、非常に重要な内容であった。
特に注目されたのは、川西市の清和台幼稚園に関連する請願である。請願第12号「市立清和台幼稚園で園児募集を行うことについて」は議会での賛否が分かれ、採決の結果不採択となった。議員の中には地域の教育施設存続の意義を説く声もあり、選択肢を保つ必要性が強調された。また、議員加茂文子氏は、「清和台幼稚園の存在が地域の子育て支援に寄与しているため、正しい判断が必要」と述べた。
さらに、請願第13号「川西市内学校園所における児童生徒、保護者ならびに教員に対して、マスクの着用が任意であることの周知」に関しても議論が行われた。多くの議員が、現在のマスク着用に関連する方針を見直す必要性を訴え、検討が求められた。しかし、最終的にこの請願も不採択となった。
このような結果を受けて、越田謙治郎市長は、厳しい環境の中でも市民サービスの充実を図ると述べ、行政の無駄を省き、効率的な運営が求められることを認識していると強調した。また、地域での活動も重視し、今後は市民との対話を大切にして、市政への信頼向上に努める姿勢を示した。
今年は多くの重要な案件が議論された一年となり、新年度には新たな総合計画の策定が控えており、さらなる発展が期待される。市民に寄り添った施策に向け、引続き議員や市全体が努力を怠ることなく、市政運営が行われることを望む。