令和3年第1回川西市議会定例会が開催され、議員たちがさまざまな課題について質問を行った。
特に注目されたのが新型コロナウイルスワクチン接種に関する発言である。
江見 輝男議員(公明党)は、国・県・市の役割分担や接種の優先順位に関する質問を展開し、接種スケジュールや接種券の配布について触れた。さらに、接種場所や必要物資の確保、市民への情報発信と相談窓口についても議論された。彼は、「現状での課題についてしっかりと取り組む必要がある」と強調した。
加えて、吉岡 健次議員(日本共産党議員団)は、感染予防として無料の定期的なPCR検査実施を提案し、医療や介護、教育現場における職員の検査を求めた。「陽性者が出た際の経済支援についても検討が必要だ」と訴え、特に市民の命と健康を守るための施策の拡充を求めた。
さらに、市立川西病院の移転に伴うまちづくりについて松隈 紀文議員(川西まほろば会)は、今井病院移転案後の市民意見や多世代交流空間の創造に関する提言を行った。彼は、図書館や公園、レストラン、保育園といった施設の整備に向けた市民参加の重要性を強調した。これに対し、市の象徴となるような跡地利用が期待されている。
中井 成郷議員(市民クラブ“改革の風”)は、教育に関わる「慣習」の見直しを求めた。特に、小学一年生が負担する50,000円のランドセルや、過剰な儀式的行事の簡素化を提案した。彼は「負担を軽減し、子どもたちの教育環境を整えるべきだ」と述べた。
議会では、災害時における車中泊の対応や地域防災計画の見直しについての質問も取り上げられた。田中 麻未議員(明日のかわにし)は、配慮が必要な人々への対応を強調し、地域防災計画の改善を訴えた。
全体を通して、各議員の発言を受けて市政が岸田政権の新型コロナウイルス対策に基づくものであることが確認された。市民の生活や健康、教育に対する関心の高さが伺える議論が展開された。