令和元年11月21日、川西市で厚生文教常任委員協議会が行われた。
本会議では、川西市中学校給食センターの整備・運営PFI事業に関する特定事業の選定が主な議題となった。副市長の小田秀平氏が開会に際し、事業の重要性について言及し、協議が進められた。
教育推進部長の若生雅史氏はこの事業の概要を説明した。主な目的は、市の財政負担の縮減と公共サービスの向上である。事業実施に関しては、民間事業者からの意見を取り入れ、評価基準に基づく採算性の確保が求められている。特に、市の財政負担が約6.8%削減される見込みがあることが示された。この成果は、過去の調査に基づき、実施方針案としてまとめられた。
さらに、給食サービスの内容についても言及された。黒田美智委員は、台風や集中豪雨による水害の影響を受けた経験を基に、新設される給食センターの立地について、安全性を再検討する必要があると強調した。猶予なく事業を進めるのではなく、リスクを考慮した議論が求められている。
質疑応答の中では、アレルギー対応についての意見も多く出た。岡留美委員は手づくり給食の重要性を指摘し、アレルギー対応食への配慮を重視する必要性を訴えた。また、調理師や栄養士の配置の確保、万一の事態に対する準備も求められた。
委員会では、新しい給食センターが災害時の拠点としても役立つよう、柔軟な対応が必要だとの意見も顕在化した。事業者によるメニュー提案がどのように実施されるかについても、具体策が求められている。総じて、安全で質の高い給食を提供するための体制が整えられることが期待されている。
最後に、協議会は各委員からの意見を元に、川西市中学校給食センター整備・運営PFI事業の進捗を見守る姿勢を見せた。今後、特定事業の選定が進められ、地域のニーズに適した給食サービスが実現されることが重要である。