令和2年2月17日に開催された川西市厚生文教常任委員協議会では、川西市公共施設等総合管理計画に関する重要事項が協議された。
本日は特に学校施設の長寿命化計画の方針が焦点となった。副市長の小田秀平氏が挨拶を行い、「効率的で効果的な施設整備を進める」必要性を強調。続いて、都市政策部長の松井雅伸氏が長寿命化計画の内容について詳細な説明を行った。
松井氏によると、この計画は学校施設の効率的な管理および維持を目指し、教育環境の確保を図るものである。さらに、計画は8章から成り立ち、年度別に長寿命化等の具体策が提示される。特に、築年数が経過した施設の評価を行い、計画的な改修を進める姿勢が示された。松井氏は、今後10年ほどでかかる維持・更新コストとして801億円が見込まれていることを強調し、新たな改修案によりコスト削減が期待されると述べた。
また、会議ではコスト削減の具体例も共有された。長寿命化計画を推進したことで、コストは従来の計画に比べて103億円削減できるとの見込みも発表された。このような情報を受けて、各委員からは計画に対する意見や質問も続出した。特に、施設の老朽化についての質疑が多く見られた。中曽千鶴子委員は「なぜ一部施設で要調査となったのか、具体的な建物名と状況を示してほしい」と発言。公共施設マネジメント課長の林正紀氏は、要調査となった施設名は加茂小学校南校舎棟と川西南中学校であると明言。
さらに、磯部裕子委員が「地域防災拠点としての機能強化を考慮すべき」と意見を述べ、バリアフリー化を進めつつ、万が一の災害時に対応できる施設整備について討議されました。
加えて、黒田美智委員からは、教育委員会の意見を適切に反映させる重要性が指摘され、施設整備計画が住民としっかりと結びつくような進め方が求められることとなった。このように、長寿命化改修について様々な意見を通じて、協議が進められた。