令和5年12月19日、川西市の総務生活常任委員協議会が開会された。
今会議では、環境に関する重要な3つの計画案について協議が行われた。まず最初に、市民環境部長の岡本匠氏が環境基本計画(案)を説明した。
岡本氏によると、パブリックコメントの結果、14人から39件の意見が寄せられたという。中でも香害や化学物質過敏症への配慮が強く求められ、計画への反映がなされるという。具体的には、化学物質管理の国際的な取り組みや、地域の環境音についても言及され、住環境の快適さを向上させる内容を計画に盛り込むことが強調された。
続いて、生物多様性ふるさと川西戦略(案)に関する説明に移る。岡本氏は、この戦略案についても、以前の意見を踏まえて修正されていることを報告した。パブリックコメントに基づく意見のうち、魚のブラックバスの名所表記に関する指摘があったほか、生物名の統一性が求められ、今後具体的な施策が取られる運びとなる。
最後に美化衛生部長の曽野雅弘氏が一般廃棄物処理基本計画(案)について説明した。有料化に向けた議論や市民への理解を深めるための啓発活動が重要視されている。特に有料化に伴う公平性の問題や、身近な生活に及ぼす影響について丁寧に周知し、必要な対策を講じる必要があると述べた。また、戸別収集へ移行する可能性も考慮され、慎重に議論が進められることが約束された。
会議に出席した吉岡健次委員は、化学物質の管理と削減に向けた具体的な施策について疑問を投げかけ、さらに生ごみ削減への具体的な方策についても市民に対する啓発が必要であると指摘した。福西勝委員や平岡譲副委員長もそれぞれ意見を交わし、特に持ち去り問題や市民サービスの向上についての提言を行った。
成果として、大規模な環境改善や循環型社会の実現に向け、今後の計画の策定が期待される。
今後この計画が市民の生活にどのように影響し、浸透していくのかが注目される。