令和4年第4回川西市議会定例会が開催され、多岐にわたる議題が審議されました。主要な内容として、令和3年度に関する一連の公営企業会計決算が取り上げられ、特に病院事業会計を巡っては賛否の意見が分かれました。
市立川西病院の決算認定について、江見輝男公営企業会計決算審査特別委員長は、前年に引き続き新型コロナウイルス感染症対応を行いながら医療を提供したと報告しました。具体的に、令和3年度は総収益14億8,888万円、費用は14億139万円となり、8,747万円の純利益を計上したものの、累積欠損金は46億円に達する状況です。
この件に関しては、黒田美智議員が反対討論を行い、「市が北部地域の医療をないがしろにしている」などの懸念を表明しました。また、「患者が遠くの病院を紹介される不安が増している」と言及し、地域医療の存続を訴えました。議員たちの意見が交わされた結果、認定については賛成多数で決まることとなりました。
続いて、川西市の水道や下水道事業に関する決算も報告され、両者とも黒字決算であることが示され、質疑はなく通過しました。特に水道事業では、給水人口の減少にもかかわらず、コロナ禍の影響で利益を維持した点が評価されました。
さらに、審査の中で審議された清和台幼稚園に関する請願についても、地域住民の意向が反映されない形で進行中です。在園児たちやその保護者の意見を踏まえた進め方が求められていますが、現段階では継続審査となりました。
請願の内容は、幼稚園を「こども園化」することで保育の拡充を図り、地域での必要性を強調するものでした。委員会からは、早急に議論が求められ、今後の行方が注視されています。
閉会式で越田市長は、長期にわたる議論の中で寄せられた意見を今後の政策に活かす姿勢を表明し、特に保健医療体制の確立を強調しました。