令和2年第3回川西市議会定例会が6月4日に開会した。
市議会議長の挨拶に続き市長の越田謙治郎氏が、「令和元年度川西市一般会計予算の継続費繰越しや救助工作車の買入れについて、重要な案件がある」と述べ、他にもさまざまな報告が行われた。
特に、「新型コロナウイルス感染症拡大防止対策の充実・強化」を求める意見書が注目を集めた。意見書では、感染に関する情報提供の迅速さや、地域間の支援格差解消に向けた要望が盛り込まれている。議会運営委員長の平岡譲氏は、「新型コロナウイルス感染症の影響を受けた市民に対する対策の一環として議員報酬の削減を提案した」と報告した。これに対し、全議員が賛同の意を示した。
また、市の特別職に属する常勤の職員の給与に関する条例の改正も可決された。この条例改正案は、今までの給与が市民の苦境を反映していないという背景がある。市長はこの動きについて、「市職員の給与を見直すことで、より公平感を持った政策を進めていく必要がある。」と強調した。
さらに、救助工作車や消防ポンプ自動車の買入れに関する議案も審査された。これにより、消防署に必要な機器の更新を進める方針が示された。特に、救助工作車は年数が経過しているため、早急な対応が求められている。
今期の定例会は、特に新型コロナウイルスへの対応が目立つ。これらの議案を通じ、川西市は感染症対策に努める姿勢を鮮明にした。議会は全日程を誠実に進めることを決定し、今後も議論を重ねていく意向だ。