川西市の厚生文教常任委員協議会が開催され、重要事項が協議された。
市立川西病院跡地の活用に関する公募型プロポーザルの実施についてが主なテーマであった。このプロポーザルは、地域の福祉や医療ニーズに応えるための民間事業者からの提案を求める絶好の機会となる。
福祉部長の高塚昌樹氏は、プロポーザルの趣旨を説明した。市は、病院跡地を多機能な福祉複合施設として整備し、在宅医療や介護サービスを提供することを目指している。この新しい施設は、高齢者や障がい者への支援を目的とし、様々なサービスを提供することになる。
募集スケジュールについては、12月25日に公募公告を行い、令和6年1月12日に現地説明会を実施。応募申し込みは同年2月6日まで受け付け、企画提案書は2月29日まで提出の予定だ。このスケジュールに従って、3月27日を目処に整備事業者を選定する意向を示した。
土地利用に関しても話題となった。福祉複合施設の敷地は約5,000平米で、その北側には市が整備する公園・広場が設けられる。この計画には、市民の意見を反映させる必要があるとの声も強く挙がった。
委員の松隈紀文氏は、配置を見直し、一体感を持たせる形で提案を出してほしいと要望した。これに対し、福祉部副部長の福丸幸紀氏は、土地の形状や高低差を考慮しているものの、提案内容の柔軟性が求められると応じた。
質疑応答では、医療ニーズへの対応についても確認がなされた。福祉部長は、川西リハビリテーション病院の存在を踏まえ、地域の医療ニーズにしっかりと対応していく考えを示した。また、施設の運営については、同一法人での運営が望ましいとの意見もあり、複数の事業者による共同提案も想定されている。
今後の進むべき方向性として、様々な意見が出されたこの会議は、地域にとってより良いサービスが提供されるための第一歩であろう。市民にとって大切な場所となるべく、次回の会議でも意見交換が期待される。