令和元年6月28日に川西市議会の第2回定例会が開催され、様々な議案が審議された。中でも市税条例の改正や火災予防条例、そして介護保険条例の一部改正が注目を集めた。
議長の大矢根秀明氏は議会を開会し、議員の出席を報告した後、日程に入った。まず、市税条例の改正が議題になり、これに対する質疑が行われた。市民生活に直結する税率の改正は重要な議題であり、住民の理解を得るための説明が求められる。「報告書に従い、必要な措置も含まれている」と、委員長の多久和桂子氏が強調した。
火災予防条例の改正については、これまでの消防体制の見直しが背景にあり、誰もが安心できる街づくりが重点課題として挙げられた。市民環境部長の石田有司氏は、法改正の要点を説明し「今後も安全意識の向上が求められる」と述べた。
また、請願として提出されていた「公立夜間中学校の受け入れ体制の充実を求める請願」や「最低賃金の改善と中小企業支援の拡充を求める意見書」は、いずれも不採択とされ、その理由には「現状の經済状況を考慮する必要がある」との意見が影響した。
特に議論を呼んだのは、市立川西病院に関する請願の2件である。病院改革において、必要な政策医療の維持と充実を求める請願に対し、賛成意見があったが、少数派の意見によって不採択となる結果が続いた。これに対し、政治家たちは「地域医療の役割を果たすため、今後とも医療環境を見直すべき」と訴えた。
選挙管理委員会の委員の選挙も無事に行われ、議長より勝者の指名が行われた。今後、市議会は、市民の期待に応えた政策運営に努めていくという意気込みが示された。
閉会において、市長の越田謙治郎氏は議員の付託に応え、議会運営への感謝を表明した。今後は、市民の安全・安心に向けたさらなる施策を進めていくと約束し、信頼回復に努める姿勢を明らかにした。