令和3年12月9日に開催された議員協議会では、舎羅林山開発事業について多くの議論が交わされた。市長の越田謙治郎氏が開会の挨拶を行い、事業の進捗状況を把握するための重要な機会となった。
まず、開発に伴うスケジュールが提示され、令和4年1月から開発事業が開始される予定であることが示された。都市政策部長の松井雅伸氏によれば、事業は内部造成工事から始まり、令和4年6月には塩川にかかる橋梁の補強工事が行われる計画だ。さらに、令和5年4月に第1工区の建築工事が始まり、開発が進む予定である。
市議会では、交通渋滞や環境への影響、特に周辺住民による懸念が多く示された。議員の黒田美智氏は、都市計画変更に対する市民説明のタイミングに疑問を呈し、早期の周知と意見交換の重要性を強調した。また、平岡譲氏や北野紀子氏からも交通量の増加に対する懸念が伝えられ、市民の声に耳を傾ける必要性が際立った。
田家隆信総務部長は、事業者との連携を図りながら、開発が市民生活に与える影響を和らげるための施策を進める意向を見せた。環境影響についても、調査結果に基づく対策を講じることが求められる。特に、調整池に移植された植物の保全については、具体的な方針を定める必要があるとされ、専門家の指導を仰ぐことが確認された。
今回の議論から、舎羅林山開発事業がもたらす恩恵と、地域に与える影響とのバランスを取るために、市が市民の不安を解消する情報提供を行うことが重要であると強調された。開発が進む中で、市民の声を反映した行政運営が求められることが改めて認識された。これにより、川西市が持つ住宅都市としての魅力や、産業の振興を図る新たな一歩を踏み出すことが期待される。