令和5年3月24日、厚生文教常任委員協議会が開催され、
(仮称)市立川西病院跡地活用基本方針(案)についての協議が行われた。
協議会では、越田謙治郎市長が開会の挨拶を行い、同方針案の重要性を強調した。
市立川西病院の移転に伴い、新たに地域包括ケア拠点を設計する意図が示され、
福祉複合施設の整備を進め、高齢者や障害者のニーズに応える仕組みを構築することが目的とされた。
福祉部長の山本敏行氏は、病院の移転後は在宅医療や介護サービスがますます重要となり、
新たな地域包括ケア拠点が必要であるとの見解を示した。
「川西病院跡地に福祉複合施設を設置し、地域の生活を支える機能を持つべき」と述べ、
具体的なサービス機能の導入について整備計画を進める意向を示した。
黒田美智委員は、医療ニーズに対する懸念を表明し、
「医療サービスの提供にも配慮が必要」と指摘した。
これに対して経験豊富な担当者は、既存の医療機関との連携を図ることで、
北部地域における医療ニーズに広く対応する考えを示した。
また、施設整備の方向性についての議論も盛り上がり、
加藤仁哉委員は「民間事業者への公募を急ぎながらも、
適切な条件を整え、質の高い提案を引き出す必要がある」と述べ、
建設費の高騰など不安要素への配慮も求めた。
最終的に、委員たちは福祉複合施設のゾーニングにおける課題や、
利用者が安心して集える交流スペースの重要性について認識を深め、
市が目指すべき地域づくりの方向性を再確認した。
この会議を通じて、川西市の医療と福祉サービスの向上に向けた
市民からの期待を受け止めた形で、今後の進展に関心が寄せられる。